北海道は豊かな自然環境に恵まれ、多様な鮭が漁獲されています。
しかし、鮭と一言にいっても、紅鮭・秋鮭・時鮭・鮭児など、鮭の種類が多いため、どれを選べばよいか迷うことも多いのではないでしょうか。

この記事では、北海道産の鮭の種類ごとの特徴を北海道食材に詳しい「元八商店」が解説していきます。
鮭に詳しくなって、最適な食べ方で楽しみましょう。

【種類解説】北海道産鮭の種類と特徴

北海道で獲れる鮭は、それぞれが異なる風味や食感を持っており、使い方によってさまざまな料理に活かせます。ここでは、北海道産の代表的な鮭の種類とその特徴について詳しく解説します。

それぞれの鮭が持つ旨味の違いを知り、最適な選び方を学んでいきましょう。

鮭の種類一覧表

白鮭（秋鮭）とは？

白鮭は日本で最も一般的な鮭で、とくに秋に漁獲されるものが「秋鮭」として親しまれています。

脂が少なくあっさりした味わいが特徴のどんな料理にも合わせやすい万能な鮭で、脂の乗りが控えめなため、塩焼きや煮物に最適。

和風料理や味噌ベースの鍋料理などと相性が良く、ヘルシーな食事を求める方にぴったりです。

時鮭（トキシラズ）とは？

時鮭は白鮭の一種であり、秋ではなく春から初夏にかけて漁獲されるため、「時を知らずに戻ってくる鮭」としてその名が付けられました。

時鮭は脂のノリが良く、身が柔らかくジューシーな食感が楽しめるのが特徴です。
脂分が多く、濃厚な旨味が際立つため、焼き物や刺身など、シンプルな調理法でその美味しさを堪能してください。

秋鮭に比べて価格が高い高級鮭としても知られています。

鮭児（ケイジ）とは？

鮭児は、「幻の鮭」と呼ばれるほど希少な鮭で、全身に脂が回っているのが特徴です。
1万匹に1匹しか漁獲されないと言われるこの鮭は、脂が豊富で口の中でとろけるような食感が楽しめます。

そのため、主に刺身や寿司で食べるのが一般的。
濃厚でコクのある味わいは、他の鮭では味わえない特別な体験となるため高価格帯で流通することが多い高級鮭です。

紅鮭とは？

紅鮭は身が鮮やかな赤色をしており、その美しい見た目と強い旨味で高い人気を誇る鮭です。
脂のノリはほどよく、しっかりとしたコクと旨味が特徴。

主にロシアやカナダからの輸入品で、天然物のみが市場に出回ります。
塩焼きやスモークサーモンなど、さまざまな調理法で楽しめますが、とくに焼き物でその旨味を最大限に引き出すのがおすすめです。

銀鮭とは？

銀鮭は、濃いオレンジ色の身と豊富な脂が特徴で、ふっくらとした柔らかい食感が楽しめます。
日本では主にチリ産の養殖ものが流通しており、手頃な価格で購入できるのが魅力です。

脂が多いため、焼き物やムニエル、煮物など、幅広い料理に使いやすいのも特徴。
洋風料理との相性も良く、とくにバターやクリームを使った濃厚なソースで調理すると、銀鮭の旨味が引き立ちます。

キングサーモン（マスノスケ）とは？

キングサーモンは、その名の通り「鮭の王様」と呼ばれ、他の鮭に比べて大きく脂のノリも抜群です。
濃厚な脂と柔らかい身が特徴で、刺身やステーキなどに適しているため豪華な料理を楽しみたいときにぴったり。
主に輸入品として流通していますが、希少なため高級食材として扱われています。

カラフトマスとは？

カラフトマスは鮭の中でも小型で、40～60cmほどのサイズです。
身がピンク色で、脂分が少ないため、さっぱりとした味わいが特徴。

日本国内では、主に加工品の原料として利用されることが多く、鮭フレークや缶詰などにもよく使われています。
一般的な流通量は少ないですが、揚げ物や焼き物としても美味しくいただける種類です。

美味しい鮭の選び方

鮭の種類によって、味わいや食感・調理法が異なります。
自分に合った鮭を選ぶためには、それぞれの特徴を理解し、どのような料理に適しているかを知ることが大切です。

ここでは、脂のノリや味わいの好みに応じた鮭の選び方をご紹介します。
自分の料理スタイルや好みに合った鮭を見つけて、最適な調理法で楽しみましょう。

脂の乗った濃厚な味わいが好きな人におすすめの鮭

これらの鮭は、脂のノリが良く身が柔らかでジューシーな食感を楽しめます。
焼き物や刺身など、シンプルな調理法でその脂の旨味を最大限に引き出すのがポイントです。
贅沢な味わいを楽しむには、鮭児も選択肢に入れてみてください。

さっぱりとした味わいが好みの人におすすめの鮭

脂の少ないこれらの鮭は、ヘルシーな食事を求める方にぴったりです。
秋鮭は和風の煮物や鍋料理に、カラフトマスは揚げ物やフレーク状にしてサラダなどに利用すると、さっぱりとした風味が楽しめます。
重たくない食事をしたいときや、脂控えめの料理にぜひ取り入れてください。

贅沢な食事を楽しみたいときに選ぶ鮭

これらの鮭は他の種類に比べて脂が豊富で、とくに刺身や寿司で食べるとその贅沢な味わいが口いっぱいに広がります。
希少価値の高い鮭を選び、豪華な料理として提供して特別な食卓を演出しましょう。

生食を楽しみたいならこの鮭

新鮮な状態で提供されることが多く、その濃厚な旨味ととろける食感がまさに鮭の醍醐味です。
生で食べることで鮭本来の風味を最大限に引き出し、シンプルにその美味しさを味わえます。
鮭児の脂のとろけるような味わいは、とくにおすすめです。

料理の汎用性を重視したい人におすすめの鮭

これらの鮭は、焼き物や煮物・揚げ物まで幅広く対応できるため、日々の家庭料理に溶け込んでいます。

とくに銀鮭は、脂のノリが良く洋風の料理にも適しており、ソースをかけたムニエルやシチューなど、幅広いレシピに活用可能です。毎日の食卓に取り入れるなら、これらの鮭がおすすめです。

北海道産鮭の美味しい調理法

北海道産の鮭は種類ごとに異なる特徴があり、それに合わせた調理法で最大限に美味しさを引き出せます。

ここでは、家庭でも簡単に実践できる調理法をいくつかご紹介。
それぞれの鮭の特長を理解し、最適な調理法で北海道産鮭を存分に楽しんでください。

鮭の基本の塩焼き

調理時間：約10分

シンプルな塩焼きは、鮭本来の旨味と塩加減をシンプルに引き出す定番の調理法です。
外側はパリッと香ばしく焼き上がり、内側はふっくらジューシーな仕上がり。

朝食やお弁当に最適で、レモンや大根おろしを添えればさっぱりとしたアクセントが加わり、さらに美味しさが引き立ちます。

＜材料（2人前）＞

＜作り方＞

1. 塩鮭に酒を大さじ1ふりかける
2. 魚焼きグリルを強火にかけて余熱しておく。(約2分)網の端(火が一番当たる場所)に鮭をおく
3. 片面グリルは中火で3~4分焼き、切り身を返して4~5分焼く。両面グリルは中火で7~8分焼く(切り身は返さない)
4. 器に盛って大根おろしを添える

鮭のホイル焼き

調理時間：約15分

野菜と一緒に鮭をホイルに包んで蒸し焼きにするホイル焼きは、旨味を閉じ込めたジューシーな一品です。
バターやレモンを加えることで風味が増し、シンプルながらも見た目も華やかに仕上がりに。
手軽に作れて忙しい日の食卓でも役立つ一皿で、家族にも喜ばれる料理です。

＜材料（2人前）＞

＜作り方＞

1. 玉ねぎは薄切り、えのきは根元を切り落とし半分に切り、にんじんは細切りにする
2. アルミホイルに玉ねぎ、えのき・にんじん・生鮭・塩・バター・レモンを各半量のせ、包む（同様のものを計2個作る）
3. 180℃に予熱したオーブンで15分加熱する
4. アルミホイルを開き、ポン酢しょうゆ・細ねぎをかける

鮭のマリネ

調理時間：約20分

鮭をレモンや酢を使ったドレッシングでマリネにすると、脂の旨味と酸味がバランス良く調和し、さっぱりとした風味が楽しめます。
冷やすことで味が引き締まり、とくに暑い季節やおもてなし料理としてもぴったりです。
マリネされた鮭は見た目も鮮やかで、食卓を彩る一品になります。

＜材料（4人前）＞

＜作り方＞

1. しょうゆ、酢、だしのもと、水、赤唐がらし、砂糖を混ぜてドレッシングを作る
2. 玉ねぎ・にんじん・セロリは薄切りにし、レモンは輪切りにする
3. 鮭を素焼きにする
4. バケットに鮭と野菜を入れ、上からつけ汁をかけて漬け込む
5. レタスをひと口大にちぎってバケットで漬け込んだものを並べ、青ネギやブラックペッパーを振る

他にも鮭のレシピはさまざまです！ぜひ以下も参考にしてみてください。

まとめ

北海道産の鮭には種類ごとに異なる特徴や風味があり、それぞれに最適な調理法があります。
脂のノリや食感、味わいが異なるため、自分の好みや料理スタイルに合わせた鮭を選んでみてください。
それぞれの鮭の特長を理解し、最適な方法で美味しく調理してみましょう。

弊社 元八商店では、北海道の旬な海産物・農産物を、産地直送でお届けいたします。
食にたずさわり30年。地域から日本全国の皆様に一番良い状態でお届けして喜んでいただくことを基本理念に、最高峰の北海道食材を厳選してご提供しております。

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また、美味しいものを探す際は、食べたことがなかったり、本当に美味しいのか不安がつきものです。ご購入前に一度ご連絡いただければ、食材の特徴や旬、食べ方などもお答えします。欲しいと思ったその時に、ぜひご連絡ください。