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プロが教えるいくらの豆知識|産地から栄養まで徹底解説!

プロが教えるいくらの豆知識|産地から栄養までを徹底解説!

いくらはその美しい赤色とプチプチとした食感で、食卓を華やかに彩る食材で、鮭や鱒から得られるいくらは、贅沢な寿司ネタやおせち料理の定番として知られています。

しかし、いくらと筋子の違いや産地ごとの特徴、健康効果などを正確に知る人は意外と少ないものです。

本記事では、いくらに関する基礎知識から選び方、調理方法、さらには簡単に作れる家庭向けレシピまで、北海道の食に関するプロ「元八商店」が詳しくご紹介します。

「いくら」とは?その起源と種類

「いくら」とは?その起源と種類

いくらは、日本の食卓に欠かせない贅沢な食材のひとつで、その美しい色合いとプチプチとした食感が、料理を一層華やかにしてくれます。

ここでは、そんないくらの語源や歴史・種類ごとの特徴をくわしく見ていきましょう。

いくらの語源と歴史

いくらという言葉はロシア語の「икра(イクラ)」が語源で、魚卵全般を指します。

この言葉が日本に伝わったのは明治時代以降とされていますが、日本では特に鮭の卵を指すようになりました。

鮭やその卵を食べる文化は北海道や東北地方を中心に古くから存在し、醤油漬けとして保存食にする方法が発展したと言われています。

いくらの種類と特徴

いくらには主に「鮭いくら」と「鱒いくら」の2種類があります。

種類特徴味わいの違い主な用途
鮭いくら粒が大きく、柔らかな食感コクが深く濃厚いくら丼や寿司
鱒いくら粒が小さい、飾り付けにあっさりとした味わい軍艦寿司、飾り付けに

地域によって味付けや加工方法も異なり、北海道では甘じょっぱい醤油漬けが主流です。

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いくらの産地と旬

いくらの産地と旬

いくらは、その産地や旬の時期によって味わいや品質が大きく異なる食材です。日本国内では、主に北海道や東北地方で生産され、それぞれの地域で独自の特徴を持っています。

産地や旬の時期を知って、より美味しいいくらを選んでみましょう。

日本国内での主な産地

いくらの主な産地は、北海道と東北地方です。

北海道では道南や道東が有名で、とくに釧路や根室周辺は鮭漁が盛んとなっており質の高いいくらが多く生産されています。

冷たい海で育った鮭の卵は、プチプチとした食感と濃厚な旨味が特徴です。

一方、東北地方では宮城県や岩手県が主な産地です。

宮城県では「三陸いくら」としてブランド化され、適度な塩味とまろやかな味わいが特長。

岩手県のいくらは、地元の漁師が手作業で丁寧に加工したものが多く、鮮度が抜群です。

このように、それぞれの地域で伝統的な製法や味付けが受け継がれています。

いくらの旬と美味しい時期

いくらの旬は秋、とくに10月から11月が最も美味しい時期とされています。

この時期は鮭が産卵のために川に戻る「遡上」のタイミングと重なり、鮮度の良い卵が収穫されるのです。

とくに漁期の中間頃に獲れるいくらは、膜の硬さが適度でプチプチ感が楽しめるとされています。

漁期の初期には柔らかめの卵が多く、後半になると膜が硬くなり過ぎる傾向があります。

美味しいいくらを選びたいなら、漁期中盤に収穫されたものを目安にすると良いでしょう。

また、旬の時期には加工直後の新鮮ないくらが流通しやすいため、地元の市場や産地直送で購入するのがおすすめです。

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いくらと筋子の違い

いくらと筋子の違い

いくらと筋子は見た目が似ていますが、加工方法や食感・味わいに大きな違いがあり、それぞれの特徴を知ることで、料理や用途に応じて使い分けがしやすくなります。

ここでは、両者の違いや楽しみ方を詳しく見ていきましょう。

いくらと筋子の基本的な違い

筋子は鮭や鱒の卵巣が膜に包まれた状態で、塩漬けや醤油漬けに加工されることが一般的。

卵が膜でつながっているため、切り分けて使用するのが主流です。

一方、いくらは膜を取り除き1粒ずつバラバラにしたもので、主に醤油漬けや出汁漬けとして加工されます。

筋子は塩味が濃く、保存食として伝統的に使われてきた一方で、いくらは調理次第でアレンジが可能な食材として親しまれています。

味わいや食感の違い

筋子はねっとりとした食感と強い塩味が特徴で、おにぎりやお茶漬けなどの具材として適しています。

一方、いくらはプチプチとした弾ける食感が楽しめるのが魅力で、いくら丼や寿司の具材として人気です。

いくらは醤油漬けを基本としながら、柚子や昆布を加えたアレンジも可能で、見た目や食感を活かした華やかな料理に合わせやすくなっています。

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いくらの栄養と健康効果

いくらの栄養と健康効果

いくらはその美味しさだけでなく、栄養価が非常に高いことで知られています。

日々の健康維持や美容効果が期待できるため、適量を取り入れることで体に嬉しいメリットを得られるでしょう。

いくらに含まれる栄養素

栄養素主な効果
DHA・EPA脳の活性化、記憶力向上、血液をサラサラにする効果
ビタミンDカルシウムの吸収を助け、骨や歯を強化
アスタキサンチン強い抗酸化作用で細胞の老化を防ぎ、美肌やアンチエイジングに貢献

いくらには良質な脂質やビタミン類が豊富に含まれており、美容や健康に直結する成分が凝縮されています。

とくにアスタキサンチンは、一般的な抗酸化物質に比べて数十倍の効果を持つとされ、紫外線による肌ダメージを軽減する働きも期待できるのです。

また、DHA・EPAは生活習慣病予防に役立つ成分で、現代人にとって欠かせない栄養素であるといえます。

健康に良い効果と効能

いくらに含まれる成分は、美容と健康維持に大いに役立ちます。

特にアスタキサンチンは、紫外線による肌ダメージを軽減し、細胞の老化を防ぐ強力な抗酸化作用を持っているのです。

これにより、シミやしわの予防、肌のハリやツヤを保つ効果が期待できます。

また、DHAは脳の活性化や記憶力の向上に寄与し、さらに血液をサラサラにする効果で生活習慣病予防にも役立ちます。

EPAは血管をしなやかに保つ作用があり、動脈硬化や心血管疾患のリスクを下げるとされる栄養素です。

これらの成分を含むいくらを適量摂取することで、体内からの健康と美容の両方をサポートしていきましょう。

塩分やコレステロールの摂取に関する注意点

いくらはそのままでも味が濃く、塩分が多めな食品です。

1回の摂取量を20g程度に抑えるのが理想的で、食べ過ぎは塩分過多やコレステロールの摂取過剰につながる可能性があるため注意してください。

とくに高血圧や心血管系の疾患を抱えている方は、いくらの味付けを薄めにしたり、低塩タイプを選ぶと安心です。

また、1日のコレステロール摂取目安量を超えないよう、他の食材とのバランスを考えることも大切。

いくらの美味しさを楽しむためには適量を守りつつ、健康を意識した食べ方を心がけましょう。

美味しいいくらの見分け方

美味しいいくらの見分け方

いくらの美味しさは、新鮮さと保存状態によって大きく左右されます。購入時には見た目や質感、保存方法をチェックすることが大切です。

ここでは、美味しいイクラの見分け方を紹介します。

新鮮ないくらの特徴

新鮮ないくらは粒に透明感があり、鮮やかな赤色で表面が輝いているのが特徴です。

粒はしっかりとした弾力を持ち、押しても簡単につぶれません。

くすんだ色や濁った粒は、鮮度が落ちている可能性があります。

さらに、魚特有の生臭さが強いものや、ぬるっとした触感があるものは避けましょう。

購入時にはパック越しでも粒の状態が確認できるので、目視で粒の整い具合や艶感をチェックすることが重要です。

保存状態の見極め方

いくらは冷蔵保存と冷凍保存で状態が異なるため、それぞれの特徴を理解して選ぶ必要があります。

冷蔵保存の場合、製造日から3日以内が新鮮な状態を保つ目安です。日数が経つと風味が落ちやすくなるため、消費期限が近いものは避けましょう。

一方、冷凍保存されたものは、解凍後に粒の形が崩れず、匂いが少なくて濃厚な味わいが感じられるものが良質です。

また、冷凍焼けしていないか、表面に霜がついていないかもチェックしましょう。

購入後も適切に保存することで、いくらの美味しさを長く楽しめます。

筋子からのいくらの作り方

筋子からのいくらの作り方

筋子からいくらを作るのは意外と簡単で、家庭でも気軽に挑戦できます。

鮮度の良い筋子を使って、好みの味付けで作れば、市販品とは一味違った贅沢ないくらが楽しめるのです。

ここでは、家庭で作る際のコツを紹介します。

家庭で手軽に作るコツ

筋子をほぐしていくらを作る際は、ぬるま湯を使い、優しく膜を取り除くことがポイントです。無理にこすらず、丁寧に扱うことで粒をつぶさずに仕上げられます。

取り除いた後は塩水で洗い、余分な汚れを落としてください。

その後、醤油・みりん・酒をベースにした好みの味付け液に一晩漬け込むだけで完成。

自家製いくらは新鮮で風味が豊かなので、ご飯に乗せたりパスタに合わせたりとアレンジも楽しめます。

作り置きや保存方法

いくらは冷蔵庫で保存する場合、3日程度を目安に食べきると風味を損なわずに楽しめます。

長期保存したい場合は、漬け液ごと冷凍するのがおすすめ。

冷凍する際は平らにして保存すると、使いたい分だけ簡単に解凍できます。

解凍は冷蔵庫内でゆっくりおこない、粒の食感や味を保ちましょう。

適切に保存することで、自家製いくらを長く楽しめます。

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いくらレシピ

いくらレシピ

いくらはそのままでも美味しく贅沢に楽しめますが、少しの工夫でさらに料理の幅を広げられる万能食材です。

定番の醤油漬けから丼ぶり、おつまみまで、家庭で楽しめる簡単レシピをご紹介します。

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いくら醤油漬けレシピ

甘じょっぱいタレに漬けることで、鮭の風味といくらのプチプチとした食感が際立ちます。

一晩漬け込むと味がしっかり染み込み、ご飯のお供にぴったりです。

お茶漬けや手巻き寿司の具材にも使えるので、多彩な料理に活用できます。

簡単に作れる上に保存が効くため、作り置きしておくと便利です。

いくら塩漬けレシピ

素材そのものの旨味を存分に楽しみたいなら、シンプルな塩漬けがおすすめです。

塩水に漬けるだけで手軽に作れ、いくらの鮮やかな赤色とナチュラルな風味が際立ちます。

薄切りパンやクラッカーに乗せれば、おしゃれなおつまみとしても大活躍。

また、オリーブオイルやレモンを少量加えると、さっぱりとした味わいに変化し、パスタやサラダにもアレンジ可能です。

いくら丼レシピ

いくら丼は、ご飯の上にたっぷりのいくらを乗せるだけで完成するシンプルかつ贅沢な一品です。

白いご飯だけでなく、酢飯に変えてちらし寿司風にアレンジするのもおすすめ。

刻み海苔や大葉を添えると風味がさらにアップし、見た目も鮮やかになります。

特別な日やお祝いの食事にもぴったりのレシピです。

いくらのおつまみレシピ

いくらはアボカドやクリームチーズと組み合わせることで、簡単で華やかなおつまみに変身します。

スライスしたアボカドの上にいくらを乗せるだけで、見た目も豪華な一品に。

クラッカーにクリームチーズといくらを乗せ、ディルを添えれば、ワインやスパークリングのお供として最適です。

また、茹でたジャガイモにいくらをトッピングしてバターを添えた一品もおすすめ。

少量でも満足感のある、おしゃれなレシピが簡単に作れます。

まとめ

いくらは鮭や鱒の卵を使用した美味しい食材で、健康効果も豊富です。

選び方や保存方法を知り、自宅で手軽にいくら料理を楽しむことで、食卓が一層豊かになります。

本記事を参考に、いくらを日常の食事に取り入れ、美味しさと健康を同時に手に入れてください!

弊社 元八商店では、北海道の旬な海産物・農産物を、産地直送でお届けいたします。

食にたずさわり30年。地域から日本全国の皆様に一番良い状態でお届けして喜んでいただくことを基本理念に、最高峰の北海道食材を厳選してご提供しております。

経験と食の知識から生まれた「絶対これが美味しい」という自信をもとに、オンラインショップに掲載しています。北海道の自然豊かな食材の贅沢な味わいをお楽しみください。

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また、美味しいものを探す際は、食べたことがなかったり、本当に美味しいのか不安がつきものです。ご購入前に一度ご連絡いただければ、食材の特徴や旬、食べ方などもお答えします。欲しいと思ったその時に、ぜひご連絡ください。

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