鮭をグリルで焼くのは難しそうに思われがちですが、ポイントを押さえれば驚くほど簡単に美味しく仕上がります。

北海道食材のプロ「元八商店」が、美味しく焼くコツ、さらに、焦げや乾燥を防ぐテクニックから、片付けを楽にする方法、冷凍鮭の扱い方まで紹介します。

自信を持って料理できるよう美味しい焼き鮭をマスターしてみてくださいね。

鮭をグリルで焼くときの下準備

美味しい焼き鮭を作るには、下準備がとても大切です。
鮭をグリルで焼く前に準備を丁寧におこなうことで、しっとりとした食感と旨味が引き立ちます。手間をかける分、より美味しく仕上がるので以下のポイントを確認しておきましょう。

冷凍鮭は必ず解凍してから焼く

冷凍鮭をグリルで美味しく焼くためには、まず冷蔵庫でゆっくりと解凍することが大切です。
急いでいるからと電子レンジを使うと、鮭の旨味を閉じ込める水分が逃げ、パサパサした食感になってしまいます。
冷蔵庫で数時間かけて自然に解凍することで、しっとりとした美味しい焼き上がりになるのです。

キッチンペーパーで水気をしっかり拭く

鮭をグリルで焼く前には、キッチンペーパーで表面の水気をしっかり拭き取るのがポイントです。
水分が残っていると、焼いたときに余計な蒸気が発生し、鮭がベチャッとした食感になりがちです。
しっかりと水分を取ることで、皮はパリッと身はふっくら焼き上がります。

塩で下味をつけて旨味を引き出す

生鮭を使う場合は、焼く前に塩を全体にまぶして5分ほど置くと、鮭の旨味がぐっと引き出されます。
また、塩を使うと鮭の水分が程よく抜け、焼いたときに身がしっかりと締まってくれます。
塩加減はお好みで調整できますが、小さじ1/3程度が目安です。

【基本レシピ】グリルで鮭を焼く方法

調理時間：約20分

＜材料（2人前）＞

＜作り方＞

1. 鮭の切り身に軽く塩を振り、10分ほど置いておく
2. 余分な水分をキッチンペーパーでしっかりと拭き取る
3. 魚焼きグリルを2〜3分予熱し、グリルの網にクッキングシートやアルミホイルを敷いておく
4. グリルの網に鮭を並べ、皮目を上にして中火で焼く（両面焼きグリルなら約6分、片面焼きなら途中で裏返し約8～10分）
5. 焼き加減を確認しながら、皮がパリッとし、身がふっくら仕上がったら完成
6. お好みでみりんを塗ると香ばしさがプラスされます

【失敗しないコツ】鮭をグリルで美味しく焼くポイント

いくつかのコツを取り入れることで、誰でもプロのようにふっくらとした焼き鮭を作れます。ここでは、失敗を防ぐために押さえておきたいポイントを確認していきましょう。

グリルをしっかり予熱する

グリルを使う際には、必ず先にしっかりと予熱しておきましょう。
グリルが冷たいままだと、鮭を入れたときに焼きむらができたり、表面がパサパサになってしまったりします。
グリルを高温にしておき短時間で焼き上げることで、皮はカリッと中はジューシーに仕上がるのです。

中火でじっくり焼く

鮭をグリルで焼く際は、強火ではなく中火でじっくりと焼くのがポイントです。
強火で急いで焼くと表面が焦げ、中まで火が通らないことがあります。

両面焼きグリルなら約6分、片面焼きなら途中で裏返し約8〜10分を目安に焼くと、鮭の旨味を閉じ込めながら、じっくりとふっくらした仕上がりになるでしょう。

焦げつき防止にクッキングシートやアルミホイルを活用する

グリルで焼くと後片付けが面倒だと思う方は、クッキングシートやアルミホイルの活用がおすすめです。
鮭を直接グリルに置くと焦げつきやすいですが、シートを敷けば焦げつき防止になり、片付けも楽になります。とくに、味付け鮭を焼く場合にはたれの焦げ付きも防げるため便利です。

皮がパリッとしたら完成

鮭を焼き終えるタイミングは、皮がしっかりとパリッとした状態が目安です。
皮がカリカリに焼けていれば、中の身もふっくらと仕上がっています。

両面焼きの場合は、焼き時間は約6分が目安ですが、片面焼きの場合は途中でひっくり返し、焼き色がついたら完成です。

冷凍鮭の扱い方と保存方法

冷凍鮭を美味しく焼くには、適切な解凍方法や保存期間を守ることが重要です。
ここでは冷凍保存の基本や、解凍後のベストな焼き方を紹介します。

冷凍鮭は冷蔵庫でゆっくり解凍する

冷凍鮭を焼く際は、冷蔵庫で自然解凍するのがベストです。
解凍に数時間かかりますが、この方法なら鮭の水分をキープしたまま焼けるので、ジューシーに仕上がります。

時間がない場合でも流水で解凍をし、電子レンジの解凍機能を使うのは避けましょう。

冷凍のまま焼くのは避ける

冷凍鮭は必ず解凍してから焼いてください。
冷凍のまま焼くと、外側は焼けても中は火が通りにくく、焼きムラが出やすくなります。

また、焦げやすくもなるため、せっかくの鮭の風味を損なってしまうのです。
美味しく焼くためには、冷蔵庫でしっかりと事前に解凍しましょう。

鮭の保存方法と期間

鮭は冷凍保存が可能で、生鮭は約3週間、塩鮭は1ヶ月保存できます。
冷凍する際は、一切れずつラップで包み冷凍用保存袋に入れて風味を落ちにくくしてください。焼き上がった鮭はほぐして冷凍することもでき、お弁当などに便利です。

【アレンジ】鮭のグリル焼きのアレンジレシピ3つ紹介

鮭のグリル焼きは、味付け次第でさまざまなアレンジが可能です。
ここでは、簡単なひと工夫で、いつもの鮭がワンランク上の美味しさに仕上がるレシピを紹介します　　

1、鮭のトマト味噌漬けグリル

調理時間：約25分（漬け込み時間は除く）

トマトの酸味と味噌のコクが絶妙にマッチしたアレンジレシピです。
味噌の風味が鮭にしっかりと染み込み、トマトのさっぱり感が加わることでバランスの取れた美味しさになります。

＜材料（2人前）＞

＜作り方＞

1. 生鮭に塩を少々ふり、10分ほど置いて出た水分を拭き取る。
2. ●を合わせて混ぜる
3. 混ぜた●に鮭を漬け、2時間ほど冷蔵庫で置く
4. 鮭を取り出し、ペーパーで余分な味噌だれと水分を拭き取る。
5. オーブンを180度に予熱する
6. オーブンシートに、輪切りにした玉ねぎと鮭をのせる
7. オーブンで15～20分焼く

2、秋鮭とキノコのガーリックバターグリル

調理時間：約30分

秋の旬を楽しむには、秋鮭とキノコの組み合わせがぴったり。
ガーリックバターの香ばしさが鮭とキノコの旨味を引き立て、食欲をそそる一品です。
見た目も豪華で、食卓に並べるだけで華やかな雰囲気を演出してくれます。

＜材料（2～3人前）＞

＜作り方＞

• 耐熱皿にバターを置き秋鮭を乗せる
• 秋鮭に塩胡椒したら、ニンニクみじん切りを満遍なく乗せ、椎茸まるごと、舞茸を割いて乗せ、オリーブオイルをひと回しする
• 一番上に長ネギを乗せたら蓋をする（アルミホイルでもOK）
• 魚焼きグリル、またはオーブントースターで、蒸し焼き（キノコ、鮭に火が通るくらい。キノコから美味しい水分が出てくる）
• 最後に麺つゆをひと回しして、蓋を外した状態で焼き色が付く程度に焼き上げる

3、ハーブ＆レモン風味の鮭のグリル焼き

調理時間：約20分

ハーブとレモンを使ったシンプルで爽やかなグリルレシピ。
ハーブの香りとレモンの酸味が、鮭の脂をさっぱりと感じさせ、あっさりと食べられます。
香り豊かな味わいが楽しめるので、軽めの食事を楽しみたいときにおすすめです。

＜材料（2人前）＞

＜作り方＞

1. オーブンは余熱で200℃にする
2. オーブン対応の器にオリーブオイルを入れ、そこへサーモンをのせる
3. サーモンに満遍なくオリーブオイルをコーティングする
4. ●を全て加えて上にホイルをする。
5. 200℃に熱したオーブンにホイルしたサーモンを入れ10～15分弱焼く
6. 焼けたら皿に盛り、下に残ったスープも掛ける

まとめ

鮭はグリルで焼くことで皮はパリッと、中はジューシーに仕上がります。
美味しく焼くためには、成功させるポイントをしっかり押さえれば初心者や、料理が苦手な方にも難しくはありません。

今回ご紹介した下準備や適切な焼き方で、美味しい焼き鮭を楽しみましょう。
また、鮭のグリル焼きはアレンジも多彩です、さまざまなレシピに挑戦して鮭料理をさらに楽しんでください。

弊社 元八商店では、北海道の旬な海産物・農産物を、産地直送でお届けいたします。

食にたずさわり30年。地域から日本全国の皆様に一番良い状態でお届けして喜んでいただくことを基本理念に、最高峰の北海道食材を厳選してご提供しております。

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また、美味しいものを探す際は、食べたことがなかったり、本当に美味しいのか不安がつきものです。ご購入前に一度ご連絡いただければ、食材の特徴や旬、食べ方などもお答えします。欲しいと思ったその時に、ぜひご連絡ください。