ウニの賞味期限は加工方法によって異なる!日持ちさせるコツを食のプロが教えます - 北海道食材専門㋚元八商店 ブログ|北海道食材専門㋚元八商店

ウニの賞味期限は加工方法によって異なる!日持ちさせるコツを食のプロが教えます

ウニは、濃厚な味わいで多くの人に愛される高級食材です。しかし、賞味期限が短く、どのように保存すれば良いのか悩む方も多いのではないでしょうか。

実は、ウニは加工方法の種類によって賞味期限が異なるんです。そこで今回は、北海道食材の豊富な知識を持つ食のプロ「元八商店」が、ウニの賞味期限について詳しく教えます。

記事の中では、購入したウニが食べきれなかった場合の、自宅でできるウニの保存方法と注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

ウニの賞味期限は加工方法によって異なる

ウニは加工方法によって、大きく4つの種類に分けられます。それぞれの賞味期限は以下の通りです。

①生ウニ

①生ウニ
  • 賞味期限:水揚げ発送日を含め5日間(到着当日~翌日)

生ウニは最も鮮度が高く、濃厚な味わいが楽しめます。しかし、日持ちは非常に短いため、到着当日に食べるのがおすすめです。

保存する場合は、海水と同程度の塩水に浸して冷蔵庫で保存し、できるだけ早く食べるようにしましょう。

松前産 キタムラサキウニ(殻付き)(発送:5月下旬~8月上旬) 浜中 バフンウニ(殻付き)(発送:9月~翌年3月)

②塩水ウニ

②塩水ウニ
  • 賞味期限:加工発送日を含め6~7日間

塩水ウニは、生ウニを海水濃度と同じ塩水に浸し、身崩れを防いだもの。生ウニよりは日持ちしますが、それでも賞味期限は短いため、冷蔵保存でも早めに食べるのがおすすめです。

浜中養殖 エゾバフンウニ 塩水パック(発送:9月~3月) 利尻島産 塩水バフンウニ 100g(スペシャル)(発送:7月初旬~8月下旬) 利尻島産 塩水バフンウニ 100g(A品)(発送:7月初旬~8月下旬) 利尻産 塩水キタムラサキウニ 100g(スペシャル塩水)(発送:6月20日前後~9月上旬) 羅臼産 塩水(上級)(発送:1月下旬~6月中旬)  羅臼産 塩水(中級)(発送:1月下旬~6月中旬)

③板ウニ・折ウニ

③板ウニ・折ウニ
  • 賞味期限:加工発送日を含め8日間

板ウニ・折ウニなどの箱詰めにされたウニには、身崩れを防ぐためにミョウバンが使用されていることが多く、比較的賞味期限は長いと言えます。

塩水ウニよりも日持ちが少し長いですが、生ものなので開封後は、なるべく早く食べましょう。

最上級 エゾバフンウニ (赤特)(黄特) (発送:1月下旬~6月中旬)  羅臼産うに(バフンウニ)2本詰め(発送:1月下旬~6月中旬)

④粒ウニ・練りウニ

④粒ウニ・練りウニ
  • 賞味期限:瓶詰め冷凍未開封で約180日

粒ウニ・練りウニは、生ウニに塩を振り、温度管理して熟成させ、水分を抜いた「塩ウニ」を、冷凍させたものです。

粒ウニはウニの粒感が残っているもの。練りウニは粒ウニを練ってペースト状にしたものをいいます。

瓶詰めにして販売されることが一般的で、未開封の場合は冷凍で約180日程度とされています。賞味期限は実際の表記に従い、開封後は冷蔵保存で、2日以内に食べきるようにしましょう。

松前産キタムラサキウニ 一夜漬け(純造り)  

自宅できる生ウニの保存方法

生ウニは日持ちが非常に短いため、早めに食べきるのがおすすめです。しかし、どうしても食べきれない場合は、以下の方法で保存することができます。

塩水につけて保存

塩水につけて保存
  1. 海水と同程度の塩水を作る(水1リットルに対して塩30g程度)
  2. 生ウニを塩水に浸す
  3. 密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存する
  4. 食べる直前にキッチンペーパーで水分を取る

塩ウニにして保存

塩ウニにして保存
  1. バットにペーパータオルを敷き、生うにを並べる
  2. 手に塩をとり、うにの20〜30cm上からまんべんなくふる
  3. ラップをかけて冷蔵庫で15分以上置く
  4. うにの表面に浮いた水分をキッチンペーパーで除き、煮沸した小瓶に入れる
  5. 冷蔵で保存

※自宅での生ウニの冷凍保存はやめましょう

生うにを自宅で冷凍後に、解凍してしまうと形が保てずドロドロに溶けてしまいます。

そのため、食べきれない場合であっても、自宅でそのまま冷凍保存するのはやめましょう。

ウニは繊細なので、業務用の即冷凍できる冷凍庫でないと冷凍保存は難しいです。

冷凍保存よりも、上記の塩水や塩ウニにして保存することをおすすめします。

冷凍ウニを購入した時の上手な解凍方法

冷凍ウニを美味しく味わうためには、解凍方法が重要です。以下の方法を参考に、ゆっくりと解凍することをおすすめします。

冷蔵庫での解凍

冷凍ウニを冷蔵庫に移し、約5~6時間かけてゆっくり解凍します。

解凍後は、できるだけ早く食べるようにしましょう。

冷水での解凍

急ぎの場合は、容器で流水解凍する方法もあります。

ある程度、流水で解凍しましたら、冷蔵庫で解凍します。

解凍後は早めに食べるようにしましょう。

※解凍の際の注意点

  • 電子レンジの「解凍」機能は、ウニの風味や食感を損なう可能性があるので、使用はおすすめしません。
  • 一度解凍したウニは再凍結しないよう、食べきるようにしましょう。
  • ウニは鮮度が落ちやすい食材なので、保存状態には十分注意が必要です。

まとめ

今回は、ウニの賞味期限について解説しました。

ウニは、加工方法の種類によって賞味期限が異なります。そのため、ウニを購入した際は、賞味期限の表記を確認した上で、なるべく早く食べるようにしましょう。

また、保存方法を正しく理解することで、ウニを美味しく楽しむことができます。ぜひ今回ご紹介した保存方法を参考にしてください。

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