アスパラの魅力をたっぷりお届け!種類・栄養・旬・選び方まで徹底解説
シャキシャキとした食感と独特の風味が魅力的なアスパラ。春の訪れを感じさせてくれる食材として、食卓に並ぶ機会も多いのではないでしょうか?
アスパラにはグリーンやホワイト、パープルといったさまざまな種類がありますが、実は、それぞれに異なる特徴や栄養価があるんです。
今回の記事では、北海道食材の豊富な知識を持つ食の専門家「元八商店」が、アスパラの種類や栄養、旬の時期から美味しいアスパラの選び方まで、アスパラの魅力をたっぷりとお届けします。
さらに、アスパラをより美味しく食べるための下ごしらえのコツも動画解説付きで紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
アスパラってどんな野菜?
アスパラは、ユリ科の野菜で、私たちが食用としているのは発芽直後の若い芽の部分です。シャキシャキとした食感と独特の風味が特徴で、春を代表する野菜として人気があります。
アスパラの原産地であるヨーロッパでは、紀元前より栽培されていたとされており、古代ギリシャやローマでは高級食材として珍重されていました。
日本へは江戸時代にオランダ船によって持ち込まれましたが、本格的な栽培が始まったのは明治時代以降。現在では、品種改良によって様々な種類のアスパラが誕生し、世界中で栽培されています。
色の違うアスパラ3種類の特徴
アスパラの種類には、「グリーンアスパラ」、「ホワイトアスパラ」、「パープルアスパラ」の3つの種類があります。ここでは、それぞれのアスパラの種類の特徴について見ていきましょう。
グリーンアスパラの特徴
グリーンアスパラは、太陽の光を浴びて育つため、茎から穂先まで全体が鮮やかな緑色をしています。
屋外の畑で栽培される露地栽培が一般的で、日光を浴びることで光合成が進み、甘みと旨味が凝縮されます。
グリーンアスパラは、表面も柔らかく、味にもコクと深みがあり、調理しやすいアスパラです。ベーコンや帆立などの魚介類などにも良く合います。
春採り限定! グリーンアスパラ(発送:4月上旬~5月中旬) 北海道産 露地アスパラ(発送:5月10日前後~6月10日前後) 夏採り! グリーンアスパラ(発送:7月10日前後~8月22日前後)ホワイトアスパラの特徴
ホワイトアスパラは、グリーンアスパラとは栽培方法が違い、ハウス内に設置した大型トンネルに遮光フィルムを被覆し、太陽の光が遮られるため色が白く育つのが特徴です。
新鮮なホワイトアスパラは、青臭さも少なく、まろやかな甘みを感じ、シャキっとした食感です。少し塩を入れて茹でるのもおすすめです。
極太 ホワイトアスパラ(発送:4月中旬~7月上旬)パープルアスパラの特徴
パープルアスパラは、収穫量が少なく希少な品種です。ポリフェノールの一種であるアントシアニンという色素を含んでいるため、色が紫色をしています。
表面もグリーンアスパラのように柔らかく、熱を加えると緑色になりますので、先端に近い部分はサラダにも適しています。パープルアスパラは糖度が高く、柔らかい特徴があるので生でも食べることができるアスパラです。
春採り限定! 極太 パープルアスパラ(発送:4月中旬~5月中旬) 春限定! 極太3色アスパラ(発送:4月下旬~6月上旬)アスパラの栄養
アスパラには、疲労回復を助けるアスパラに含まれる特有の栄養素「アスパラギン酸」や、美肌効果が期待できる「βカロテン」など、私たちの体に嬉しい栄養素が豊富に含まれているんです。
また、アスパラは部位によっても含まれる栄養素が異なり、穂先の部分には「ルチン」や「葉酸」、茎の三角のはかまと呼ばれる部分には「食物繊維」や血圧上昇を抑える「アスパラプチン」が多く含まれています。
さらに、アスパラの種類によっても含まれている主な栄養素が変わり、グリーンアスパラはアスパラギン酸やβカロテン、ホワイトアスパラはカリウム、パープルアスパラはアントシアニンが豊富です。
アスパラの栄養に関する情報は、以下の記事でも詳しく紹介しております。
国内のアスパラ主要産地
日本国内のアスパラの生産量は上から順に、1位:北海道、2位:熊本県、3位:佐賀県(2022年データ)となります。
北海道は、全国生産量の13.46%にあたる3,500トンの年間生産量で、1,100ヘクタールの作付面積ともに国内トップの生産量を占めています。
特に北海道の中でも、赤井川村、上富良野町、栗山町、美幌町はアスパラの産地として有名で、広大な畑で栽培されるアスパラは、品質の良さで知られています。
北海道に次いで、2位の熊本県は全国の8.92%にあたる2,320トン、3位の佐賀県は8.73%にあたる2,270トンの年間生産量があります。
これらの3つの地域を合わせると、全国の年間生産量のうち約31%を占めており、日本のアスパラ生産の主要産地であることがわかります。
アスパラの旬
定番のグリーンアスパラは春の野菜として、4月から8月の時期が旬とされています。しかし、栽培方法や産地によって旬の時期には少し違いがあります。
屋外の畑で栽培する露地栽培のアスパラは、ハウス栽培のものと比べると少し遅れて、5月中旬から6月下旬に旬を迎えます。露地栽培のアスパラは、太陽の光をたっぷり浴びて育つため、香りが強く、歯ごたえがあるのが特徴です。
また、4月下旬から7月上旬にかけては、ホワイトアスパラの旬であり、この時期のホワイトアスパラは、甘みが強く、柔らかな食感が特徴です。
北海道のアスパラの旬
アスパラの生産量日本一を誇る北海道では、春の旬の時期になると、雪解け水をふんだんに吸って美味しさをしっかりと蓄えた立派な極太アスパラが収穫されます。
また、7月上旬~8月中旬にかけては、夏のグリーンアスパラも収穫の時期を迎え、春採りアスパラと比べ成長のスピードが早いため、柔らかく、淡い色をしているのが特徴です。
さらに、北海道では収穫の2年前の春先から種まきを行い栽培する「雪アスパラ」という、冬の時期に育つアスパラもあります。
適温に保たれた冬のハウス内ではストレスを感じることが無いため、筋っぽさやエグミがなく、甘さのあるアスパラが育ちます。
雪アスパラ(グリーンアスパラ&ホワイトアスパラ)(発送:12月中旬~1月下旬)新鮮で美味しいアスパラの選び方
アスパラは、先端の穂先が締まっていて、茎が太くまっすぐなものが良品とされています。新鮮で美味しいアスパラを選ぶ際は、以下に挙げるポイントを意識して選んでみてください。
穂先
アスパラの穂先の部分は、アスパラが最も成長している部分であり、鮮度を示すバロメーターになります。
- 穂先がキュッと締まっていて、花が開いていないものを選びましょう。
- 穂先の緑色が濃く、みずみずしいものが新鮮です。
- 穂先にハリがあり、弾力があるものを選びましょう。
茎
アスパラの茎の部分は、アスパラの食感と風味を左右する重要な部分です。
- 茎が太く、まっすぐ伸びているものが良品です。
- 茎全体が濃い緑色で、変色していないものを選びましょう。
- 茎の切り口が乾燥しておらず、みずみずしいものが新鮮です。
- 茎を少し軽く曲げてみて、折れずに弾力があるものを選びましょう。
食のプロがアスパラの下ごしらえのコツを伝授!
新鮮で美味しいアスパラの選び方がわかったところで、ここではアスパラをより美味しく食べるための、下ごしらえのコツを伝授します!
実際の手順に沿った、こちらの動画も合わせて参考にしてください。
極太アスパラの下ごしらえのコツはこちらから
手順①根本の硬い部分を切り落とす
アスパラを水洗い後、根元から1cm程の硬い部分を切り落とします。
手順②はかまの部分を削ぎ取る
アスパラの茎の三角のはかまの部分は、固く繊維が残る場合が多いので削ぎ取ります。この時、穂先に近い上の方のはかまは柔らかいのでそのままで大丈夫です。
手順③根元の皮を剥き取る
ピーラーなどを使い、根元から3〜5cm程の皮を剥き取ります。ホワイトアスパラの場合は、全体の皮を剥くのがおすすめです。
手順④アスパラを根元から茹でる
うまみ成分が抜けてしまわないよう、アスパラが1本丸ごと入る直径の広いフライパンで、沸騰したお湯に塩を小さじ1杯入れます。初めに根元から15秒程お湯につけてから全体を茹でます。
手順⑤アスパラの太さによって茹で時間を変える
普通の太さのアスパラで「1分30秒〜45秒」、太めのもので「2分〜2分30秒」を茹で時間の目安に、箸でアスパラの上下を返しながら茹でます。
手順⑥冷水や氷水につけて色止めをする
茹で上がったあとは、冷水や氷水につけて急速に冷やすことで、余熱で火が入るのを防ぎ、色が悪くならないよう色止めをすることができます。料理に使う時はしっかりと水気を切ってお好みの大きさにカットしてお召し上がりください。
まとめ
今回の記事では、アスパラの種類・栄養・旬・選び方・下ごしらえのコツについてそれぞれご紹介しました。ここでいくつかのポイントをおさらいしましょう。
- アスパラは、種類によって色や味、栄養価も異なる
- アスパラには、アスパラギン酸、ルチン、葉酸などの栄養素が豊富に含まれている
- アスパラは4月〜6月に旬を迎え、生産量日本一の北海道では夏や冬に育つアスパラもある
- 新鮮なアスパラを選ぶには、穂先が締まっていて、茎が太くまっすぐなものを選ぶ
ご紹介したアスパラの下ごしらえのコツもぜひ実践して、旬の美味しいアスパラをぜひ味わってみてください。
弊社 元八商店では、北海道の旬な海産物・農畜産物を、産地直送でお届けいたします。
食にたずさわり30年。産地から日本全国の皆様に一番良い状態でお届けして喜んでいただくことを基本理念に、最高峰の北海道食材を厳選してご提供しております。
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