意外と知らない!?ウニの発生から成長過程について解説します - 北海道食材専門㋚元八商店 ブログ|北海道食材専門㋚元八商店

意外と知らない!?ウニの発生から成長過程について解説します

ウニは、体をまとうトゲが特徴的な海の生き物ですが、私たちが普段目にしているウニの形になるまでには一体どんな成長をとげているのでしょうか。

その不思議な見た目からは、なかなか想像がつきにくいかもしれません。

そこで今回は、意外と知らないウニの発生について、受精から成体になるまでの成長過程をわかりやすく解説します。

記事の中では、ウニの生殖方法や性別の見分け方についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

ウニの発生から成長過程

ウニは受精卵の発生から、以下のような成長過程をたどり成体の形まで成長していきます。

ウニの発生から成長過程

まず、ウニが産卵期を迎えると、海水中に放出された卵子と精子が受精し、1~2日で孵化が始まります。

そこから1〜2ヶ月間(プルテウス幼生)は、植物プランクトンを食べながら、海水中をただよい成長し、この時点での大きさは約0.5mmほどです。

その後、受精から約6ヶ月、大きさ2mmになった稚ウニは、海底での生活をしながら成長を続け、5年後にようやく食用サイズ(殻の直径で約3~5cm程度)のウニとなります。

このように、私たちが見慣れているトゲの生えたウニの成体の形になるまでは、約4〜5年の年月が必要なのです。

ウニの生殖方法

生き物の生殖方法は2つに分けられます。それは、自分だけで増えることができる「無性生殖」と、メスとオスが関わり合って増える「有性生殖」です。

このうち、ウニの生殖方法は、有性生殖に該当します。ウニの発生でも説明した通り、ウニは産卵期になると、メスは卵子を、オスは精子を放出して、海水中で受精することで生殖します。

ウニの寿命はいつまで?

ウニの寿命は、種類や個体の大きさ、環境によって異なりますが、日本で流通しているウニの場合、エゾバフンウニで約7〜8年、キタムラサキウニだと約14〜15年程度です。

また、北アメリカ太平洋岸に生息している「アメリカオオムラサキウニ」という大型のウニだと、100年以上生きる場合もあり、長い寿命を持つ種類も存在します。

同じ棘皮動物である、ヒトデやナマコはウニほど長寿ではないため、寿命の観点から見てもウニは特殊な生態を持つ生き物であると言えます。

ウニの性別の見分け方

ウニの性別の見分け方

ウニは、私たちと同様に個体ごとに性別を持ち、メスとオスに分かれています。

ただし、外見だけでは性別を判断するのは難しく、実際にウニの性別を見分ける際は、中の身の部分(生殖巣)の色に注目してみましょう。

メスは赤に近いオレンジ色をしており、オスは濃い黄色に近い色をしています。

また、性別により味わいの特徴にも違いがあり、メスは濃厚で甘く、まったりした口当たり。オスはクリーミーで柔らかく、あと味がさわやかです。

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まとめ

今回はウニの発生から成長過程について解説しました。普段から見慣れているウニの形も、受精から長い年月をかけて成長をとげていることがわかったのではないでしょうか。

今回の記事で、ウニの成長過程について少しでも理解が深まれば幸いです。また、以下の記事では、ウニの生態にまつわる情報をまとめています。

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