日本では北海道幕別町忠類地区と帯広市川西地区でしか栽培されていない数件のみで栽培されている百合根で その中でも特に希少な品種『月光』糖度が高い特別な百合根です。
通常の百合根に比べ、鱗片(ゆり根を構成する1枚1枚)の大きさと厚みがある分 糖分を蓄えています。
百合根は茶碗蒸しに良く合う食材です。茶碗蒸しの食材として是非お使用ください
百合根は鱗茎が花びらのように重なり合っていることから「歳を重ねる」あるいは「和合(仲が良いこと)」に通じるとされ、吉祥の象徴とされています。また、重なり合った麟弁を子宝に見立て「子孫繁栄」の縁起を担ぐとも言われています。ゆりねは薬効に優れていると言われ、現在でも「無病息災」を祈って食されます。
この地でゆり根の栽培が始まったのは約50年前の事です。当時この地域は、夏には朝・夕に海からの霧がかかり、また、暖かい期間が短い事、乾燥地が少なく湿った土の所が多い事から農作物の栽培は難しい所とされていました。そんな中で何とかこの地域にあった作物を!と探し始まったのが ゆり根栽培の始まりです。
「50年、手間の数は変わらない。」キズや病気に弱いこの作物は機械化も進まない為、昔も今も手作業が主流です。しかし「ゆり根」が持つその独特の甘みやホクホク感は何物にも代えがたいものがあります。